用語集

プライスリーダー

プライスリーダーは、サービスや商品のプライス（価格）を決めるリーダー的な企業を指す言葉です。
特に寡占的な経営が行われている業界においては、その業界が販売する商品やサービスなどの価格が、トップ企業が決めた価格がその業界での標準的な価格の指標とされる傾向にあります。
このため、価格に対して絶大な影響力を持つ企業をプライスリーダーと呼んでいます。プライスリーダーは、あくまでもプライス（価格）に対して影響力を持つ企業を指す言葉であり、実際にその立場になるには業界内でのシェアの大きさが、直接影響することになります。
これらの有力な企業が設定した価格は「指導価格」と呼ばれ、その指導価格に対して従わなければならない価格を模倣価格または追随価格といいます。

お役立ち情報

プライスリーダーが発生する条件としては、寡占的な市場において多く発生します。
つまり、寡占市場では参加する企業がもともと少数であり、価格における競争原理がそれほど発生しない傾向にあると言えます。
また寡占市場での過度な競争は互いの不利になるため、価格競争よりも製品の差別化や宣伝などに力を入れる傾向にあり、各企業が独自色を出していきます。
そのため、価格においては業界トップのプライスリーダーが価格を決め、それらに追従して価格を設定することになります。