用語集

PPM

PPM（プロダクトポートフォリオマネジメント）は経営資源の最適化を目的として、1970年代にボストン・コンサルティング・グループが開発した経営手法です。
縦軸に市場成長率、横軸に相対的市場占有率施を置いて、その高低で4象限に分け、両方高いのが花形製品、高占有率・低成長率は金のなる木、低占有率・高成長率は問題児、両方低いのが負け犬と定義しています。
自社の製品がどのエリアに当てはまるかを認識し、どういう施策を展開するか、特に製品ライフサイクルと資源投入の視点で戦略を練るときに適しているとされ、場合によっては、製品の入れ替えも考える必要があるということから、製品の剥ぎ取りという意味で命名されたものです。

お役立ち情報

PPM（プロダクトポートフォリオマネジメント）はかつて一世を風靡した経営手法ですが、今はそれほど注目を浴びていません。ビジネスの仕組みが複雑になってきたにもかかわらず、事業を成長率と占有率だけで判断するのは、単純でわかりやすいものの、単純であるがゆえに現代経営では物足りなくなっているということが言えるからです。
たとえば、負け犬であろうと問題児であろうと、花形製品や金のなる木をサポートする要素があったり、環境の変化や技術革新が起こることによって商品の位置づけが逆転したりするからです。
でも、基本的なことを思索するには、便利で有益な方法であり、それだからこそ今日でも多くの経営コンサルタントが折に触れ使っているのです。